~日記~
2024.11.6(水)晴れ
午前中、着付け教室にイチョウの葉色の着物を選び持っていく。私がもっている着物は祖母と叔母(母の姉)のおさがりばかりだ。着物に興味を持ちだしたのは、「着たい」と思う洋服がなくなってきた3年程前で、私が大学生の頃に亡くなった祖母と叔母の着物姿は全く覚えがなく、それぞれの着物にどの帯を合わせていたのか、とかどんな小物を選んでいたのか、など見てみたかったし、聞きたいことがいっぱいある。今の私が祖母と叔母と一緒にそれぞれの着物について話しが出来るのなら、とても楽しいのになぁと想像する。今日持っていく着物は叔母のものでしつけ糸がされたままだった。若い頃から病気を患っていた叔母が、いつか着ようとあつらえタンスに入れたままだったのだと思う。私がとるはずではなかった、しつけ糸に、ハサミを入れるときには叔母になったつもりになり、糸が全部はずせるまでその感覚に集中するけれど、着物の方はなんだか不思議そうな様子で、私が着ることに「納得がいかない」みたいな感じだった。