~日記~
2024.10.30(水)晴れ
ハナは大事をとって散歩はせずに、リュックに入れて実家に行くことにす。リュックをハナの目の前に置くと、しっぽを振りくるくる回りながら素早く入る。歩かずに移動できるリュックが大好きだ。お店にむかう途中、歩道の脇で猫が死んでいた。車にでもはねられて誰かが脇に移動させたのだと思う。顔が草に隠れてみえなかったけれど首あたりが赤黒い。眠っているのとは違う質感。じっとり重く地面に沈んでいる。そのまわりだけ色が抜けたみたいな灰色にみえる。今朝が最後だった猫。生の最後はなんで残酷なのだろう。老衰でも病気でも事故でも事件でも。頭が先でも体が先でも。急でも急じゃなくても。痛く、苦しく、辛く、孤独で容赦ない。お昼すぎホシから「ハナの元気がなくて心配」との連絡がはいった。明日は病院がお休みの日で何かあったら困るのでお店を少し早目に閉めて病院へ連れて行くことにし、実家へむかう。途中、半年前くらいにオープンしたドーナッツ屋さんに寄る。そのお店は可愛くて、小さくて、店員さんの笑顔も素敵で甘い香りが広がっていて、ドーナッツもフワフワ軽く美味しいお店。ドーナッツを食べ一息つき診察券を取り出し、、、そしたらなんと午後からは休診だった。水曜は午前中だけの診察だった。なんとも情けない気持ちで家に連れて帰ったハナはいつもよりは元気がないけれど食事もトイレもちゃんとできたので、まぁ大丈夫かな、、、と思うけれど反省する。ホシからもらったローゼルを洗い干す。水にさらすと赤がさらに深くなり、今朝の猫を思い出す。